【2023年】西武船橋店跡地の開発〜船橋市本町1丁目特定街区〜

西武船橋店の跡地について

西武船橋店跡地の立地は?

西武船橋店は、昭和42年9月(1967年)にオープンし、平成30年(2018年)2月に閉店しました。同時に別館のLOFTも閉店しています。本日は、地図に記載のある「西武船橋店」「西武船橋別館LOFT店」の2か所にの跡地について、再開発のお話していきます。

西武船橋店跡地の開発は大和ハウス工業

話は、2018年に西武船橋店が閉鎖したタイミングからです。当初、西武の親会社にあたるセブン&アイ・ホールディングスのグループが商業施設の開発を計画していました。この計画は、48階建てのタワーマンションでした。地下~3階を商業施設、4階・5階を老朽化した船橋市の市民文化ホールに、6階~48階を住居というものです。しかし、船橋市はこの提案を結果受け入れませんでした。市民文化ホールの利便性向上はあったものの、文化ホールの賃料負担の不安、文化ホールの規模縮小により話が進まなかったという理由です。

そんな中、西武船橋店の土地建物を所有していた西武とユアサ・フナショックは、2021年5月に大和ハウスに土地建物を譲渡しました。大和ハウスは、高さ200メートル千葉県内一の高層ビルを計画しています。

「ユアサ・フナショック(株)2021年2月24日 固定資産の譲渡に関するお知らせ」より

https://www.yuasa-funashoku.com/investors/irnews/files/de0a916cb19890bad4bd5678cce3b0f0117524f0.pdf

【特定街区の変更】第146回船橋市都市計画審議会の要約

第146回船橋市都市計画審議会資料より

船橋駅周辺の課題として、「都市機能の強化更新の必要性があること」「有効空地の乏しい視認性アクセス性」「圧迫感ある歩行空間」をあげており、整備方針を打ち出しています。

第146回船橋市都市計画審議会資料より

整備内容として「賑わいづくり」「回遊性の向上」「うるおいと憩いの創出」「防災力の強化」があげられていますが、「回遊性の向上」「防災力の強化」を見てみましょう。

回遊性の向上
  • 船橋フェイスとペデストリアンデッキで接続
  • シャポー船橋南館既存デッキとの接続
  • 屋上広場とデッキ一体的な利用により回遊性をもらたす
  • エレベーター設置でバリアフリーに配慮

シャポー船橋南口点の既存デッキ接続部分(2023年5月撮影)
第146回船橋市都市計画審議会資料より

続いて、防災力の強化です。

防災力の強化
  • 船橋市全域の円滑な消防活動を進めるため、船橋市消防局と連動した防災高所カメラを設置
  • 地域の消防活動に使用できる防火水槽を設置
  • 適切な帰宅困難者支援等が行えるよう整備を行う
第146回船橋市都市計画審議会資料より

都市計画の変更により、容積率を900%へ変更し、有効空地確保・地域施設設置を整えていく予定です。

第146回船橋市都市計画審議会資料より

過去にあった「船橋駅南口再開発事業全体構想」から船橋駅南口の再開発も変わりました。今回の都市計画変更のスケジュールは、上記の通りとなっています。令和5年12月に都市計画決定の告示に向けて進んでいくでしょう。

特定街区の都市計画変更に伴う説明会 Q&A

船橋市公式HPに記載されている「本町1丁目特定街区の都市計画変更に伴う説明会(令和5年3月24日、25日開催)」から一部のQ&Aを見てみましょう。

土地所有者が民間会社であり、その民間会社が650~700戸のマンションをつくろうとして
いる。それに対し、市が公共貢献を求めてるという説明をした方が良い。

ご意見のとおり、民間の土地、民間の開発であるものの、当該地は市の玄関口であるため、市
より賑わい創出や回遊性向上をはじめとする市街地の整備改善を事業者へ求め、協議を行って
います。

船橋駅前の賑わいづくりを考えるのであれば、マンションを建てるべきではない。

民有地ですが、市として当該地に賑わいを求めており、事業者と協議しています。今後はエリ
アマネジメントも含め、事業者や地域の方とともに賑わいづくりを検討していきます。

目先の利益でマンションを建築させるのではなく、病院や自由に立ち寄れる図書館のよう
な施設が望ましい。長期的視点から、賑わいを考えるべきである。

船橋市都市計画マスタープランに基づき、広域的商業地の形成を図るよう事業者と協議してい
ます。市内外から人が集まり、商業施設で買い物するのみでなく、有効空地である広場等で行
うイベントや生涯学習活動等の活動を行い、また、ペデストリアンデッキにより周辺施設とつ
なげていくことで、周辺商業施設等と一体となった賑わいを創出していきます。

べデストリアンデッキなどの周辺施設の整備に係る予算は確保しているのか。

市が行う事業ではないため、市が工事費を負担することはありません。

民間事業者による説明会はあるか。

中高層建築物に関する条例(船橋市環境共生まちづくり条例)に基づき実施します。

2023年の船橋駅南口の現状

西武船橋店跡地の現状

2023年5月時点の旧西武船橋店跡地の現状です。左の写真は船橋フェイスのデッキから現地写真をとりました。右側の写真は、旧西武船橋店跡地の北西側に位置する船橋駅第3自転車駐車場に繋がる歩道橋から現地写真を撮りました。

長谷工グループ施工の解体工事の看板が設置されています。注文者が大和ハウス工業となっています。

JR総武線の総武線各駅ホームから見た西武船橋店の現地写真です。

ロフト別館跡地の現状

2023年2月に竣工したばかりのオフィスビルの名前は、GRANODEFUNABASHIです。地上10階建てです。2023年5月時点ではまだ空きフロアもありそうでしたが、すでに1階は三井のリハウスが入って営業開始していました。

GRANODEFUNABASHIの北西側に位置する場所には、「(仮称)船橋駅前プロジェクトノース棟」の看板が設置され、今まさに建築中でした。建物は、地上12階建て、事務所・自動車車庫他となっています。

続いては、GRANODEFUNABASHIの東側に位置する場所です。ここは、LOFT別館があった際に記憶が正しければ駐車場だった場所ではないかと思います。記憶違いかもしれませんが、、、お知らせ看板では「(仮称)船橋駅前プロジェクトイースト棟」、地上6階建て、事務所・店舗棟の用途になっています。

シャポー船橋 南館

シャポー船橋南館は、2018年2月に完成しています。地下1階~5階はファッション、グッズ、レストラン・カフェ等のショップが入っています。また、6階~10階はホテルメッツ船橋が2月9日よりホテルを運営しています。

船橋駅周辺の地価の変化

路線価:船橋駅南口ロータリー 

路線価図より

ここでは、西武船橋店跡地の東側の駅前ロータリーに面する上記位置の路線価の推移を見ていきたいと思います。

7年前の平成28年から上昇し続けています。再開発の期待感も大きいことが伺えます。

船橋公示5-1

国土交通省「土地総合情報システム」より

ここでは、船橋公示5-1のポイントについて価格の推移を見ていきたいと思います。

公示価格は10年前からデータを確認しました。路線価同様、常に価格は上がっています。10年前からすると価格は倍になっていることがわかります。