REITがゴミ箱と呼ばれる本当の理由

REITがゴミ箱と呼ばれる本当の理由

REITはゴミ箱と言われることがあります。ただ、一部で少し違う意図でとらえられていることがあります。「REITはゴミ箱」って本当はどういう意味なの!?というテーマについて話をしていきたいと思います。

購入物件がよくないという意味ではない!!

投資家の間で「REITはゴミ箱」という話を「ゴミ物件を購入している」と勘違いしている人がいます。「REITはゴミ箱って言うけど、個人投資家が持っている物件の方がゴミ」といった話題が出たことがありますが、こちらも同じことですね。

「REITはゴミ箱」とは、REITの購入物件がよくないという”物件の質“の話からスタートしているわけではありません。

REITのスポンサー企業から案件を買っていないか!?

REITにはスポンサー企業があります。本来不動産投資では、出口をどのようにするかその都度試行錯誤します。しかし、スポンサーが保有する物件で、REITが最終出口(市場ではREIT以外にこの物件をこの価格で買う出口がない)ということがよくあります。

言い方は悪いですが、REITはスポンサーの最良の出口なわけで、この場合、スポンサーと仲介会社(おそらくスポンサー系の仲介会社)が美味しい蜜を吸って、利益を分け合った後の物件がREITに入る(ゴミ箱に入れられる)ということです。

なぜ、不動産会社はREITを作るのか!?

なぜ、不動産会社はREITを作るのでしょうか。大きく2つの理由があると思います。

  • 不動産会社の出口(物件の売却先)の確保
  • 運用会社(AM)の利益

1つ目は、出口の確保ですね。物件売却の出口の確保が、不動産会社のREITを作る最大の理由です。最初から出口があるということは、不動産を運用していくうえで利益確定をすることが断然楽になります。2つ目は、運用会社(AM会社)の利益です。運用会社はREITから運用報酬が支払われます。運用会社の利益は、スポンサーである不動産会社の利益となるためです。