短答式試験しか勉強しなかった年の論文試験は受けるべきか?
不動産鑑定士試験は、短答式試験と論文式試験の2段階となります。勉強1年目に短答式試験と論文式試験の両方を合格する人というのはまれでしょう。つまり、1年目に短答式試験の合格を目指し、2年目に論文式試験の合格を目指すというのは現実的な考え方です。
この場合、実際1年目に短答式試験の合格し、論文式試験を勉強していない状態で論文式試験を受けるのかどうかということが本日のお話です。受ける、受けないにしろメリット・デメリットがありますので見ていきましょう。
論文試験を受けるメリット
論文式試験の勉強をしていない状態で論文式試験を受けるかどうか。ここでは論文式試験を受けた場合のメリットの話をします。
- 試験の雰囲気を掴める
- 会場の場所、お昼を食べる場所など、来年の本番前に体験できる
- 3日間の試験期間で途中退席者の多さを感じれる
1つ目は、試験の雰囲気を掴めるです。論文式試験の模試はTACなど専門学校でも受けることができますが、ペース配分はもちろんのこと、本番と同様の広い会場というわけではありません。やはり独特の緊張感・独特の雰囲気があります。
2つ目は、会場の場所、お昼を食べる場所など、来年の本番前に体験できるです。本番は何が起こるかわかりません。その日電車が止まるかもしれません。遅刻するわけにはいきませんので、早めに会場に行きますが、一度行っていると場所・駅からの距離が体感できるので安心できます。お昼を食べる場所なども同じだと言えるでしょう。また、地方の方は試験会場の近くに泊まるということもあるでしょう。全て予行練習ができるのはプラスだと思います。
3つ目は、3日間の試験期間で途中退席者の多さを感じれるです。論文式試験は3日間です。途中で帰る人も多いと聞きますが、自分の目で見るとびっくりですね。そもそも会場に最初からこないで空室の席、論文式試験を勉強せずに雰囲気だけで体感して帰る人、1日目・2日目でうまくいかず3日目に来ない人など多数です。それを体感できるのはいいことだと思います。
論文試験を受けるデメリット
論文式試験の勉強をしていない状態で論文式試験を受けるかどうか。ここでは論文式試験を受けた場合のデメリットの話をします。
- 3日間あれば、勉強した方がいい
- とにかく暇
デメリットとしては、論文式試験は3日間あります。3日間あれば勉強した方がいいと考える人もいるでしょう。確かにそういった意見もあると思います。そして、論文式試験を勉強していないと3日間は本当に暇です。
私の場合どうしたか
私は、短答式試験が受かった年、論文式試験の勉強を全くしていませんでした。今回のお話のパターンでした。TACに通って勉強していましたが、TACの論文式講座をその年は受講していなかったため、8月の論文式試験を受けるか悩みました。結果、私は論文式試験を受けにいきました。理由は、鑑定士の先輩が試験会場の雰囲気を感じるいい機会だから、受けた方がまだいいとアドバイスを貰ったためです。
もちろん暇でした。何も勉強していませんし、ただ会場の雰囲気を掴めたことは私にとってプラスでした。3日間は時間がもったいないと思う方は、1日目だけでも受けてはどうてしょうか。独特の雰囲気なので、損はないかと思います。