もくじ
中野サンプラザの過去と今
中野サンプラザとは!?
中野サンプラザ(NAKANO SUNPLAZA)とは、東京都中野区にある宿泊・音楽の複合施設になります。コンサート会場としての印象が強いです。雇用促進事業団が福祉施設として建築し1973年に開業しました。
もともと利益を求められた施設ではありませんでしたが、利益が見込める施設へと民間への譲渡が求められ、売却が決まりました。2004年に中野区と金融機関・企業等が出資した株式会社まちづくり中野21に約52億円で譲渡されました。運営は株式会社中野サンプラザが行っています。その後は、複合施設として、ホテル・結婚式会場の運営、カルチャーセンターの開催、コンサートイベントホールとしての利用も継続しています。
中野サンプラザはなぜなくなるのでしょうか。2023年、中野サンプラザは開業から50年経過しました。新しい施設に建替えられる時期になったということです。
中野サンプラザの設計は!?
中野サンプラザは、林昌二(はやししょうじ)の設計で建てられた建物です。林昌二氏は日本の有名な建築家です。主な作品は、中野サンプラザ以外に、新宿NSビル、文京シビックセンター、三愛ドリームセンター、パレスサイドビルディング、ポーラ五反田ビルなどがあります。
中央線に乗ってずっとあそこを走って行くと(中略)遠くから見たときに分かりやすい単純なものが良いのではなかろうか
林昌二
中野サンプラザはなぜ大三角形なのでしょうか。林昌二は、上記の言葉を残していたようです。詳しい理由はわかりませんが、設計者の何らかしらの思いが入っているのかもしれません。
中野駅新北口駅前エリアの場所はどこか!?
上記左側は、現在の地図に3つのエリアが図示されています。右側は整備予定の範囲となります。
- 面積:約2.3ヘクタール
- 地域・地区:商業地域、建ぺい率80%・容積率600%
- 地区計画:中野四丁目新北口地区地区計画
【2023年】中野サンプラザ現地の今の状況
中野駅新北口駅前エリアを南側から撮った写真です。
中野駅新北口駅前エリアを北側から撮った写真です。
中野サンプラザ入口にある「カリヨン時計/からくり時計」があります。ここに「このフィナーレは、未来へのファンファーレ」と記載があります。中野サンプラザは2023年7月2日に閉鎖する予定です。
中野駅西口開発エリアを東側から撮ったものです。
中野駅西口開発エリアを北側から撮ったものです。
現中野区役所、税務署です。
新中野区役所と中野四丁目新北口西エリアを撮ったものです。
新中野区役所と中野四丁目新北口西エリアを撮ったものです。
新中野区役所と中野四丁目新北口東エリアを撮ったものです。丸井グループ本社がある場所ですね。
中野サンプラザはいつ閉館!?いつ取り壊し!?
中野サンプラザは、2023年7月2日に閉鎖する予定です。取り壊しの時期までは確定していませんが、中野区「中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画」の想定スケジュールに既存施設解体が2024年(R6年)~2025年(R7年)となっているため、一つの目安として考えられるでしょう。
中野サンプラザ跡地再開発
民間事業者選定のプロセスでの候補社は2社だった!?
開発予定者は、代表が野村不動産、共同施工予定者が東急不動産、ヒューリック、住友商事、東日本旅客鉄道になります。
この事業者選定のプロセスは、事業者グループ3者からの応募があり、このうち2者から提案書の提出があったようです。中野区のHPで公開されていますが、次点候補者もすごいグループですね。「東京建物、三菱地所、鹿島建設、東宝、NTTドコモ、丸井、吉本鉱業などのグループです。
- 総合窓⼝ 代表企業: 野村不動産
- 共同施工予定者:東急不動産、ヒューリック、住友商事、東日本旅客鉄道
- 協力会社:清水建設、日本郵政不動産、日本設計、電通、ジェイアール東日本ビルディング、野村不動産ホテルズ、野村不動産パートナーズ、東急コミュニティー、リージョンワークス合同会社
- 提案概要書:https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/523000/d028310_d/fil/601.pdf
参照:中野区「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集選定結果」よりhttps://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/523000/d028310_d/fil/600.pdf
参照:中野区「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備民間事業者募集に係る審査委員会講評」よりhttps://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/523000/d028310_d/fil/603.pdf
- 協力会社:鹿島建設、 Zepp ホールネットワーク、TOHO シネマズ、ディッグリゾート45、東京建物キッズ、 NTT ドコモ、日本電気、丸井グループ、キョードーファクトリー、スポーツビズ、 NTT e-Sports、吉本興業、 POD、アバン アソシエイツ
- 総合窓⼝ 代表企業:東京建物
- 共同施工予定者:東宝、三菱地所、三菱地所レジデンス、日本土地建物
- 提案概要書:https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/523000/d028310_d/fil/602.pdf
中野駅新北⼝駅前エリア 開発概要
ここでは、中野区「拠点施設整備についての説明会資料」をもちいて、開発の概要について触れていきたいと思います。
中野駅側には、シンボルタワーとしてオフィス・レジデンス・商業施設となる予定です。NAKANOサンプラザとして北側には大ホール、ライフスタイルホテル、エリマネ施設となる予定です。
中野駅新北⼝駅前エリア 大規模ホールとアリーナ
着席時5,000席、スタンディング時7,000人の大規模ホールになります。ステージと観客席の距離が近い現中野サンプラザのDNAを継承し観客が圧倒的な臨場感を得られるホールが整備される予定です。
中野駅新北⼝駅前エリア 屋上広場
エリマネ施設・バンケットに隣接した約4,000㎡の屋上広場が設置される予定です。
- 住民参加側の公開企画会議を運営します。
- 駅周辺を含めた広域的なエリマネ活動を展開します。
- 継続的なエリマネ活動を支える3つのリソースを確保します。
サンプラザ中野くん
少し話がずれますが、サンプラザ中野くんという歌手がいます。なぜサンプラザ中野くんなのかというと、彼が学生時代にアマチュアバンドのコンテストに出場し、高評価を得ました。 このときの会場が東京都中野区にある中野サンプラザであったことと、本名が中野であることから名前を決めたとされています。
中野駅北口周辺の土地相場の推移(路線価)
ここでは、中野駅新北⼝駅前エリアの南側道路になるけやき道り沿いの路線価を基に価格変動について見ていきたいと思います。
中野駅新北口けやき通りの路線価の推移です。平成28年から6年間右肩上がりで上昇してきています。駅前開発ですので、今後も価格上昇の期待は高いでしょう。