もくじ
教養科目の得意・不得意
鑑定士論文試験は、民法・経済学・会計学・鑑定理論とあります。 勉強時間の多くは鑑定理論にさかれ、民法・経済学・会計学の教養科目については効率よく点数を取りに行くのが妥当でしょう。
教養科目については、受験生によって科目の好き嫌いが分かれます。特に民法が苦手、経済学が苦手という人に分かれることが多いように感じます。鑑定士試験では、得意分野を伸ばすという発想は鑑定理論で行えばよく、教養科目は苦手科目を無くすという勉強法が望ましいと思います。
法学部と経済学部どっちが合格しやすい?
苦手科目になりえる民法と経済学ですが、大学が法学部・経済学部で合格しやすさはあるのでしょうか。
経済学部だからといって経済学が得意ではない
私は、大学では経済学部でした。ただ、経済を学びたかったから経済学部に入学したわけではなく、付属で経済学部以外選べなかったというのが正しい状況です。
そのため、大学での勉強は皆無であり、経済学の基礎知識がない状況で、鑑定士の経済学の勉強を始めました。私は経済学が最も苦手な科目でした。基礎が身につくまで一番時間がかかったかもしれません。ちなみに一緒に勉強をしていた勉強仲間も経済学部でしたが、経済学が最も苦手でした。
つまり、経済学部だからといって経済学が必ずしも得意というわけではありません。
法学部だったからといって民法が得意というわけではない
鑑定士試験に挑戦した私の後輩がいました。彼は、大学時代法学部で法律の勉強をしていたようです。専門分野は民法ではなかったようですが、私はてっきり民法が得意かと思っていましたが、可もなく不可もなくという感じだったようです。
理由は、民法が専門分野でなかったこと、論証例を暗記していく作業は苦手ということでした。
つまり、法学部だったからといって民法が必ずしも得意というわけではありません。
結論どちらの方が合格しやすいか?
結論として、どちらの方が有利ということはないと思います。もちろん法学部で民法が好きでしっかり勉強した人、経済学部で経済学が好きでしっかり勉強した人は、鑑定士試験でも得意科目になるでしょう。しかし、気にすることはない程度の差でしょう。