ポンカス債って何!?
ポンカス債って何!?
担保付の不動産を売却して、担保がなくなった無担保の債権をポンカス債もしくはポンカス債権といいます。
ポンカス債の具体的
金融機関が無担保債権となったポンカス債1000万円を50万円でサービサーに売却します。この場合、サービサーはどのように利益を得るのでしょうか。次の章でみていきます。
ポンカス債の注意点は!?
サービサーがポンカス債権を購入する場合、1000万円の額面通りの債権額で購入するわけではありません。サービサーは、ポンカス債権はかなり安い金額で購入します。今回の例では1000万円の無担保債権を50万円で購入していますので、5%ということになります。
安くしか買えない理由は、担保がある債権は不動産を売却して返済を受けられますが、無担保債権であるポンカス債はそもそも担保となる不動産がない状況ですので、回収の難易度が上がります。そのため、ポンカス債は額面の数パーセントで買い取りされることもあります。
また、知っておきたいこととしては、サービサーがポンカス債を額面より安く購入したとしても、サービサーは債務者に対して満額請求することができます。そのため、上記の例でいくと1000万円の無担保債権を50万円で購入したとしても、債務者に対しては1000万円を請求することができるということです。
サービサーは、満額請求できる!!
サービサーの交渉方法
サービサーが無担保債権を購入した後の利益の出し方は主に2パターンです。上記の具体例を使って考えてみます。
- 毎月1万円ずつ返済してもらう。
- 一括100万円で債務免除としてもらう
パターン1についてです。サービサーは、1000万円の無担保債権を50万円で購入しています。そのため、債務者と話し合い毎月1万円ずつの返済をしてもらうことで合意しました。この場合、年間で12万円の返済となり、サービサー側からすると順調にいくと4年と2か月が投資した50万円が回収できることになります。
パターン2についてです。サービサーは、1000万円の無担保債権を50万円で購入しています。債務者と話し合いをして「今なら1000万円の借金を一括で100万円支払ってくれればチャラにします」と話を持ちかけます。本人はお金を持っていないかもしれませんが、ギリギリ100万円なら親戚に借りて返済をするかもしれません。なぜなら、1000万円の借金が100万円支払ってチャラになるなら何とかしたいと考えるからです。
計算を簡素化するため、細かい計算は省いています。