宅建士試験の合格ライン【合格点の決め方】

宅建士試験の合格ラインって毎年どれくらいなんでしょうか!?

かおるちゃん
かおるちゃん

こういった疑問にお答えします。

宅建士試験の合格ライン

宅建試験の勉強をし始めた人によって、合格ラインは気になる情報です。

宅建士試験は受験者数20万人を超える人気資格で、決して難易度が低い資格ではありません。しっかりと勉強しなければ取得できない資格であって、あらかじめ知って勉強を始めるといいでしょう。

令和元年度 宅建士試験の合格点は35点

令和元年度の宅建試験の試験結果と合格者は次の通りです。

合格者は37,481人、合格ラインは50点中35点以上正解した人が合格となりました。(登録講習修了者は45問中30点以上正解した人)

直近10年間の合格点は!? [平成22年~令和元年]

ここでは、直近10年間の宅建士合格点推移を見ていきたいと思います。

年度受験者数合格者数合格率合格点
令和元年220,797人37,481人17.0%35点
平成30年213,993人33,360人15.6%37点
平成29年209,354人32,644人15.6%35点
平成28年198,463人30,589人15.4%35点
平成27年194,926人33,670人17.5%31点
平成26年192,029人33,670人17.5%32点
平成25年186,304人28,470人15.3%33点
平成24年191,169人32,000人16.7%33点
平成23年188,572人30,391人16.1%36点
平成22年186,542人28,311人15.2%36点

2020年度の宅建士試験 合格点予想

2020年度の宅建士試験の合格点はどれくらいでしょうか。こればかりは、未来のことはわかりません。ただ、私個人になりにどのくらいの点数を取れば合格点に達するのか、考えてみました。

過去20年間で、合格点が最も低かった時は30点です。合格点が最も高かった時は37点です。ここからわかる事実としては、30点以下ほぼは落ちる。35点~36点取れれば合格の確率は高いが、37点必要な年もあるということです。

続いて、令和2年の宅建士試験委員の名簿を見てみましょう。下記のリンクから確認できます。27人の試験委員のお名前と所属がわかります。ちなみに令和元年の試験委員名簿と比較して見るといくつかわかることがあります。1つは、試験委員は半分以上同じ方だということ、2つ目は、試験委員が変わっていても所属が同じところで担当が変わっているということです。そうすると、今年急激な変化はないと考えると合格点は、34点~36点前後になるのではと勝手に予想しています。

https://www.retio.or.jp/exam/pdf/exam_com.pdf

宅建試験の合格点はどうやって決めているのか!?

宅建試験の合格点はどうやって決定されているのでしょうか。宅建の合格点の決め方は、公表されていません。そのため、あくまで私個人的な考察をお話していきます。

合格率は一定

宅建士試験では、受験者数の増減が毎年あるにもかかわらず、15%~17.5%に集約されています。これは、受験者数にかかわらず、合格率があらかじめ15%~17.5%になるようにある程度、固定されていると考えていいでしょう。

問題の難易度はほぼ一定

続いて宅建士試験の難易度についてです。こちらも過去10年でみても31点~37点に集約されています。急に難しい問題になり合格点が25点になったり、逆に簡単な問題になり合格点が40点になることもないでしょう。

つまり、問題の難易度としても、あらかじめ合格点が31点~37点程度になるような問題を作成しているということが予測されます。

試験委員目線から考える

宅建試験の試験委員の多くは公務員です。公務員や銀行員は減点方式の考えが強いです。試験委員に公務員が多いということは、試験問題については過去問から出すという傾向も強いです。これは、他の不動産関係の試験勉強をしている時に予備校の先生がお話をしてくださいました。

ここから、受験生が正解できる確率が高い問題は、過去問から出すということが考えられます。それ以外は過去問で頻繁に出ていない論点や改正点などから出題するでしょう。

結論:ある程度導かれている!?

私の考えをまとめると下記の通りです。

私の考え
  • 試験員が、正解しやすい問題(過去問から)正解しにくい問題(それ以外)をある程度の割合で決めている
  • 問題の難易度はある程度一定
  • 合格率は、ある程度一定水準を保つようにしている

したがって、合格点はある程度、導かれているのではないかと思います。