正直不動産から学ぶ17巻 ~シロアリ物件とは?購入前の注意点は!?~

シロアリ物件とは?購入前に絶対確認すべきポイントと対策方法

正直不動産では、不動産業界の歪みや不動産取引の怖い点を解説していると思います。そんな不動産の注意点・問題点について解説していきます。今回は、正直不動産の17巻で出てくるシロアリについてです。

中古住宅や古家付き土地を検討していると、「安いけど、シロアリ被害があるかも…?」と不安になることはありませんか?シロアリ物件は購入後に大きな修繕費や資産価値の低下を招くリスクがあるため、十分な注意が必要です。

この記事では、シロアリ被害の特徴と見抜き方、購入前の確認ポイント、後悔しない対策法を初心者にもわかりやすく解説します。

シロアリ物件とは?

シロアリ物件とは、建物の基礎・土台・柱などの構造材がシロアリによって食害を受けた物件を指します。シロアリは木材を内部から食い荒らし、気づかないうちに家の耐久性が大幅に低下しているケースも多いため、「見た目がキレイでも要注意」です。

シロアリ被害の3つの特徴

  1. 基礎や柱が空洞化している:床下や柱を叩くとスカスカした音がする、または針で簡単に刺さるようなら、内部が食われている可能性があります。
  2. 羽アリの発生や蟻道(ぎどう)の跡:春〜夏に羽アリが室内に出るのはシロアリの兆候。また、**基礎や壁の表面に土のような筋(蟻道)**があればほぼ確定です。
  3. 湿気やカビの異常:シロアリは湿気を好むため、床下の換気不良や漏水などと併発しているケースが多いです。

シロアリ物件の3つのリスク

  1. 構造の安全性低下:建物の強度が下がり、地震や台風に弱くなる
  2. 修繕費の増加:被害状況によっては数百万円の補修費用がかかることも
  3. 売却時の資産価値低下:シロアリ歴があると査定価格に大きな影響が出る

シロアリ被害の見抜き方(購入前のチェックリスト)

チェック項目ポイント
インスペクション(建物診断)の実施プロによる診断で床下・基礎を確認
シロアリ保証の有無過去にシロアリ駆除や防除処理を受けているか?
羽アリの発生記録売主や仲介業者から過去の情報を確認
建築年・構造材の種類築年数が古い木造住宅は要注意
雨漏りや漏水跡の有無湿気とセットで発生することが多い

シロアリ物件への対処法

  • 購入前の場合:インスペクションを必ず依頼、駆除・補修費用を考慮して価格交渉、リフォーム前提で購入する選択肢もあり
  • すでに購入・所有している場合:早急に専門業者へ調査を依頼、被害範囲によって部分補修〜建て替えの検討、定期的なシロアリ予防処理を行う(5年ごとが目安)

よくある質問(FAQ)

シロアリ被害のある物件は買ってはいけませんか?

基本的には避けた方がいいでしょう。ただ、被害の範囲や構造への影響によります。修繕可能であれば、価格交渉の余地ありです。将来的な売却や維持コストも含めて判断しましょう。

インスペクションはどこに依頼すればいい?

不動産会社経由でも依頼できますが、第三者機関(JSHI公認ホームインスペクターなど)への依頼がおすすめです。

まとめ|シロアリ物件は「知らずに買う」のが一番危険!

項目内容
見た目では分かりにくい内部が食害されていても外観がキレイなケースが多い
専門調査が不可欠自分での確認には限界がある
対策は可能 インスペクション+事前の対処で安全な取引ができる

価格が魅力的でも、シロアリ被害を見落とせば後で多額の修繕費や資産価値の低下に悩まされることになります。安心して不動産を購入・運用するために、正しい知識と専門家の力を活用しましょう。