宅建試験の難易度は高くなっているのか?【士業の仲間入り】

宅建試験の難易度は高くなっているのでしょうか?
これから勉強するに不安です。

かおるちゃん
かおるちゃん

こういった疑問にお答えします。

本記事の要約
  • 宅建の合格率は15%前後であり、近年は難しくなっている
  • 受験資格がないためハードルは低い
  • 合格までの勉強時間は200時間~300時間程度
  • 難易度は中程度(いわゆる普通程度)。しかし取得のメリットは大きい(コスパ大)

宅建試験の難易度は上がっているのか?

宅建試験の難易度は宅建士になってから上がった

平成28年~令和元年の直近では、合否判定基準35点以上が続いています。近年では、宅建業法や民法の問題を中心に問題が難しくなってきています。

この理由の一つに、従来より宅地建物取引主任者と言われてきた資格が、2015年4月1日より宅地建物取引主任士となったことにあります。この宅建業法の一部改正と合わせて、宅地建物取引士の定義や業務の明文化、信用失墜行為の禁止、知識及び能力の維持向上などの義務が追加されました。2015年4月1日を境に、宅地建物取引士は士業の仲間入りを果たしたことになります。私も会社で「我々は、士業の一員となり、より一層責任が重くなった」という話も現場でありました。

宅建試験の難易度は高くなってきているでしょう。それは、士業としての専門性と責任という観点からも明らかです。

宅建試験の合格率と合否判定基準

宅建合格者データ

宅建試験の合格率は、過去のデータからも15%前後で落ち着いています。これは受験者数が多少上下したとしても変わっていないため、ある程度意図的に15%前後にしているのではないかと思います。

続いて、合否判定基準についてです。上記の表にはありませんが、平成26年度の合否判定基準は、32点でした。宅建業法の一部改正で宅地建物取引主任士となった平成27年と平成28年の境に合格の基準となる点数が上がってきているということが言えるでしょう。

宅建資格は受験資格がない

宅建試験は受験資格がありません。そのため、チャレンジするハードルは低いです。誰でも気軽に受験申し込みができるため、しっかり勉強をする人がいる反面、ほとんど勉強せずに受験する人、受験までたどり着けない人がいます。

合格率15%前後と言われますが、しっかり勉強して戦っている人達の人数はもっと少ないでしょう。この15%前後という数字だけみると、宅建試験はむずかしいじゃないかと思われますが、決してそうではないのです。

宅建試験の合格までの勉強時間は200時間~300時間

宅建試験の合格までの勉強時間は、200時間~300時間と言われています。1日の勉強時間と必要日数を考えると次の通りです。

  • 1日1時間、毎日勉強、期間7か月~10か月
  • 1日2時間、毎日勉強、期間3ヶ月半~5か月
  • 1日3時間、毎日勉強、期間約3ヶ月

宅建試験は、毎年10月中旬に開催されます。余裕を持って勉強を開始したい方は、1月の年始めから始めるといいでしょう。予備校の通学・通信講座では4月から開始のものが多いです。多くの場合では半年間を期間を設けて、勉強することが基準とされています。

宅建試験のコスパは!?

宅建試験は、受験資格がなくチャレンジのハードルが低いです。合格率はおおむね15%前後で、数字だけ見ると難しい資格に感じられますが、受験ハードルが低いこともあって、受験申込みして勉強しない人やそもそも受験前に挫折する人なども多いです。そのため、宅建試験の難易度自体は、高いわけではなく中程度でしょう。

例えば、宅建試験合格後に不動産屋に勤務することになったとしましょう。宅建資格を持っていないと重要事項説明書を読むことすらできません。不動産業界では、この宅建は必要不可欠な資格なのです。従って、宅建試験はそんなに難しい部類に入らないけれども、取得できれば欠かせない資格となります。コスパはいいです。

独学より通信講座のおすすめ

近年、難易度が上がってきている宅建試験ですが、独学で合格することは可能です。しかし、独学よりも確実に合格するためには、予備校の通信講座で勉強することがおすすめです。