契印・割印・消印・捨印の違いは!?

契印・割印・消印・捨印の違いは!?

契印(けいいん)とは!?

契印(けいいん)とは、契約書の枚数が複数枚になる場合に、これらが一つの文書であることを証明するために押印することをいいます。契約書が連続していることを証明すること、また文書の抜き取りや差し替えを防止するためのものです。

ページの見開き部分にまたがって押印する
袋とじにした場合の裏面に、袋とじ部分にまたがって押します。

割印(わりいん)とは!?

割印(わりいん)とは、契約書の原本と写し、契約書の正本と副本、売主保管買主保管など2つ以上の文書にハンコをまたがるように押すことによって、文書の関連性を証明するために両方にまたがって押印することをいいます。

よく飲食店でご飯を食べて、領収証をお願いした際に、発行する領収証に原本と控えとにまたがって押印するのも割印ですね。

消印(けしいん)とは!?

消印(けしいん)とは、文書に収入印紙(しゅうにゅういんし)を貼ったときに、その印紙と下の文書にまたがって押す印のことをいいます。

不動産の売買契約時に印紙を貼り「割印をお願いします」と言われることがあるかと思いますが、正確には消印です。

捨印(すていん)とは!?

捨印(すていん)とは、契約書などの文書の内容に訂正がでた場合に、前もって訂正印になる印鑑を欄外に押しておくことです。

不動産売買契約書では少なく、所有権移転登記などで司法書士先生が用意する書類には捨印をお願いされるケースが多いでしょう。

また、捨印はむやみやたらに押すのは辞めましょう。トラブルを未然に防ぐためにも不安があれば、捨印をしないか、訂正箇所が発見された段階で連絡をもらうようにすべきでしょう。やむを得ず捨印を押印しなければならない場合はその書類のコピーを取っておくとよいでしょう。