ジェンダレス社会への一歩?東急歌舞伎町タワーのトイレ問題

東急歌舞伎町タワーとは!?

東急歌舞伎町タワーは、東京都新宿区歌舞伎町にある大型複合施設です。2023年に開業したこのタワーは、地上48階建て、高さ約225メートルを誇り、新宿の新たなランドマークとなっています。設計は久米設計・東急設計コンサルタント、施工は清水建設・東急建設のJV、所有者は東急になります。

このタワーには、映画館、ホテル、ライブホール、オフィス、商業施設などが一体となっており、エンターテインメントやビジネスの拠点として利用されています。また、歌舞伎町という場所柄、多様な国内外の観光客を引き寄せる施設でもあります。

特に注目されているのは、現代のライフスタイルに合わせた「スマートホテル」や、最先端の技術を取り入れた「IMAXシアター」など、最新の設備を備えている点です。加えて、ジェンダレストイレの導入など、社会的な多様性を意識した設計が話題を呼んでいます。

新宿の中心地である歌舞伎町に位置するため、アクセスも良く、ショッピングやエンターテインメントを楽しむ人々にとって便利な場所となっています。

ジェンダレストイレとは?

ジェンダレストイレとは?

ジェンダレストイレとは、性別に関係なく誰でも利用できるトイレのことを指します。従来の「男性用」「女性用」という区別をなくし、すべての人が平等に利用できるよう設計されています。

世界各国でのジェンダレストイレ導入例

アメリカでは、公的機関や大学、商業施設などでジェンダーレストイレの設置が義務付けられている場所があります。特に、カリフォルニア州では、シングルユーザートイレ(1人用トイレ)にジェンダーレスの標識をつけることが義務付けられています。

イギリスでは、特に教育機関や公共施設においてジェンダーレストイレの導入が進んでいます。ただし、2022年7月に政府が「新しく建設する公的建造物は男女別のトイレを設けることを義務付ける」と発表しています。

オーストラリアでもいくつかの大学や公共施設では、ジェンダーレストイレが導入されています。

ジェンダレストイレ問題の概要

東急歌舞伎町タワーののジェンダレストイレ導入の背景

ジェンダーレストイレは、性別に関係なく利用できるトイレです。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念でもある「誰一人取り残さない」ことに配慮し、新宿歌舞伎町の多様性を認容する街づくりから、設置導入いたしました。

~公式サイト~ 東急歌舞伎町タワー 2F 個室トイレについて 2023.4.19

公式サイトに東急歌舞伎町タワーの2階個室トイレについての文書があります。要約するとSDGsを意識した導入だったのではないかと読み取れます。

ジェンダレストイレ導入の社会的反響

  • 不審者が続出し警備員が常駐に(大か小かを尋ねるという話も、、、)
  • アイコンが独特で理解しにくい(ご案内の説明が設置)
  • パパ活に使われていた、、、

まず、ジェンダーレストイレは2階にのみ設置されていました。化粧直しにいっても男性がいるし、男性警備員が常にいる、おおむね女性からの批判や困惑の声が多かったように思います。

2023年8月多様性を認める街づくりの象徴として設置された性別に関わらず使用できるトイレが改修されてなくなりまいた。わずか4ヶ月の出来事でした。今回、ジェンダーレストイレは新たな試みが失敗したことになると思います。今後はどのようになるのでしょうか。