【不動産透明度ランキング】日本は第11位
- JLL(ジョーンズ ラング ラサール)とラサール インベストメント マネージメントが発行する「グローバル不動産透明度インデックス」は、世界の不動産市場の透明性を評価する指標として、2年ごとに公表されています。2024年版(第13版)では、世界89の国と地域、151都市を対象に、256の指標を用いて市場の透明度を評価しています。
不動産透明度ランキングのトピックス4選
- 透明度の高い市場のさらなる改善:英国が引き続き透明度1位を維持し、米国、カナダ、フランス、オーストラリアなどの市場も透明度が向上しています。これらの市場には、過去2年間で世界の商業用不動産直接投資の80%以上となる1.2兆米ドルを超える投資が集まっています。
- 日本の透明度:日本は世界ランキングで11位を維持し、透明度「高」グループに属しています。特にサステナビリティの項目で大きく改善が見られました。
- AIの影響:生成AIの普及が透明度向上に寄与していますが、同時に規制やコンプライアンスリスクへの懸念も指摘されています。
- サステナビリティの重要性:サステナビリティに関する透明度が向上しており、主要市場では企業に対する排出量や気候変動リスクの開示が進んでいます
日本の不動産透明度ランキングは11位ですが、肌感覚としてはもっと低い印象です。
2022-2024年、透明度が最も向上した市場
- 2022年以降、平均的な透明度の改善が最も進んだのはアジア太平洋地域の国々であり、透明度が最も高く大きな市場がこれをけん引した。シンガポールは2024年版インデックスで透明度「高」の市場に入った。新たな ESG および気候情報開示要件、建築基準、オルタナティブ不動産セクターの詳細なデータによって日本とオーストラリアのスコアも改善した。
- インドは世界で透明度が最も改善し、市場の制度化が進むことで、インダストリアルからデータセンターまでコア市場とニッチ市場の両セクターでデータ収集の拡大と質の向上が見られた。より積極的な金融当局、新たな気候変動リスク開示ガイドライン、建築規制の簡素化、土地登記のデジタル化によって、インドの主要都市は透明度「中高」に入った。