平井駅五丁目再開発の現状

平井五丁目駅前地区第一種市街地再開発事業について

江戸川区公式HPより

概要・計画内容

平井五丁目再開発のエリアは、JR総武線平井駅北口駅前に位置し、商店街や住宅地が発展してきた地域です。しかし、商業環境の更新が進まず、活性化が必要となっています、また平井駅北口地区周辺は区画整理により整備されていますが、昭和40年代に整備された老朽化した建物が建ち並び防災上の課題があります。そのため、平井駅前商業地にふさわしい賑わいを創出するとともに、地域の防災性の向上、良好な都市型住宅の供給、歩道及び広場、歩道状空地等の整備、地域拠点としての顔づくりを担うことで、地域の魅力・活力の向上を実現させるものです。

  • 施行者:平井五丁目駅前地区市街地再開発組合
  • 所在地:東京都江戸川区平井五丁目
  • 面積:約0.7ha
  • 事業費:約249億円
  • 整備内容:公共施設、江戸川区特別区道A-0032号線(幅員7.5~13.3m、延長約165m)区画道路1号(幅員10m、延長約100m)、施設建築物:延べ面積約44,200㎡、主要な用途:店舗等、保育所、住宅、駐車場、住宅戸数:約370戸

江戸川区公式HPより

再開発スケジュール

  • 再開発協議会発足:2014年(平成26年)2月
  • 再開発準備組合設立:2014年(平成26年)12月
  • 都市計画決定:2017年(平成29年)9月
  • 組合設立(事業計画)認可:2018年(平成30年)11月
  • 権利変換計画認可:2020年(令和2年)3月
  • 解体工事着工:2020年(令和2年)4月
  • 建築工事着工:2021年(令和3年)3月
  • 建築工事完了予定:2025年(令和7年)1月(予定)

「江戸川区公式HP・平井五丁目駅前地区市街地再開発組合HP」より

平井五丁目地区の再開発前

整備前の北口の状況

「平井五丁目駅前地区市街地再開発組合」HPより

建物の老朽化により防災上の課題があることから、不燃化や耐震化を図り、安全・安心な歩行空間を確保するという目的に向けて、再開発が進められています。

整備内容

「平井五丁目駅前地区市街地再開発組合」HPより

道路付けが事業前と事業後で異なります。

「平井五丁目駅前地区市街地再開発組合」HPより

にぎわい広場、いこいの広場を設けること、店舗・住宅だけでなく保育所等も計画されています。

【2023年】平井駅北口の現状

2023年5月時点の平井駅北口再開発の現場について見ていきたいと思います。左側の写真は、駅のロータリーから撮った写真、右側は開発対象地の北西側から対象地を撮った写真です。

左側の写真は再開発対象地の南西側から、右側の写真は再開発対象地の南東側から撮影した写真になります。

建築計画のお知らせ看板では、建築主は平井五丁目駅前地区市街地再開発組合になっています。野村不動産と阪急阪神不動産が主体となっています。

平井駅前のタワーマンションは、プラウドタワー平井です。駅NO.1物件ですから将来性がありそうです。

平井駅北口の価格推移

プラウドタワー平井の価格

プラウドタワー平井公式HPより

非分譲となる地権者向けの住戸が多いのが特徴です。借家人を含めると約150人の地権者がいるので非分譲住戸は多くなるでしょう。1階の施設は店舗でしょうか。テナントはまだ発表されていないのでわかりませんが早く知りたい気持ちになります。3階に保育所やコミュニティラウンジがあります。自転車置場は3階・4階になるようです。

そして、分譲価格についてです。2020年コロナ初期から不動産価格は上昇していますが、2022年後半から2023年前半はさらに一段と価格があがっています。第1期で坪380万~400万前半くらいとなっています。いわゆる3LDK70㎡第のマンションで8000万後半ということになります。

路線価の推移:平井駅北口ロータリー面

路線価図より

ここでは、平井駅北口ロータリー面の路線価の価格推移について見ていきたいと思います。

平成28年~令和4年までの6年間の価格推移は、右肩上がりのグラフとなっていますが、令和2年から令和3年にかけての1年間は下落しています。

公示価格の推移:江戸川5-12

国土交通省「公示価格地図」より

ここでは、平井駅北口のロータリー面西側に位置する、公示の江戸川5-12の価格推移を見ていきたいと思います。

平成26年から令和5年までの10年間は、基本的に右肩あがりですが、路線価同様令和2年から令和3年にかけての1年間だけ下落しています。