宅建試験の5点免除があるって聞いたんですけど、受けた方がいいですか!?
こういった疑問にお答えします。
宅建試験 5点免除とは!?
5点免除制度とはどのようなものでしょうか。宅建の5点免除とは、宅建試験の問題50問のうち特定の5問が免除され(問46~50)るものです。詳細は以下の通りです。
- 宅地および建物の需給に関する法令ならびに実務に関する科目(第46~48問)
- 土地の形質、地積、地目および種別ならびに建物の形質、構造に関する科目(第49、50問)
そのため、5点免除を受けた方の宅建試験は45問になります。また、合格ラインが5点引き下げられ、試験時間も10分短縮となります。
この制度を利用するには、国土交通大臣が指定する講習を受講して「登録講習修了者証明書」を交付してもらう必要があります。
5点免除の受験資格(対象者)の要件は2つ
5点免除となる条件は、2つあります。
- 宅地建物取引業に従事していること
- 従業者証明を持っていること
1つ目の要件である従事していることというのは、働いていることということですね。2つ目の要件である、従業者証明を持っていることというのは、アルバイトさんや派遣さんでも宅地建物取引業者で働いていれば、従業者証明書が発行されるので受講要件を満たすことになります。
登録講習から5点免除までの流れ
ここでは、実際の5点免除の流れについて説明していきます。
5点免除を受けると費用はどれくらいかかるのか?
5点免除のための登録講習には、専門学校などの受講費用が必要となります。金額は専門学校によって異なりますが、おおむね1万5000円~2万円程度が相場となっています。
専門学校の中には、早期申込み割引などを実施している学校もあります。早めに申し込みを行うとお金の節約にもなると思います。
5点免除の合格率と有効期限
登録講習修了者(5点免除)の合格率は、おおむね20%前後で推移しています。宅建本試験の合格率よりは高いですが、それでも合格率20%前後ですので、誰でも受かるというものではありません。しっかり準備が必要です。
5点免除の有効期限はいつまでででしょうか。登録講習の修了試験に合格した日から3年以内に行われる宅地建物取引主任士試験となっています。従って、3年以内が有効となります。せっかくお金と時間をかけて登録講習を受けたのであれば、有効期限内に本試験に合格できるように頑張ってみましょう。
1.登録講習の申込み
まずは、登録講習を行っている専門学校などに申し込みをするところがスタートです。カリキュラムの内容は同じですが、専門学校によって、かかる時間や費用には多少の差がありますので、調べて申し込みをしましょう。
2.通信講座を受講
登録講習の申し込み後、自宅に届く教材を使って通信講座を受講します。一般的な受講期間は約2か月間になります。
3.スクリーニング
通信講座の受講後は2日間のスクリーニングに講義を受けます。教室での講義ですね。おおぬめ6時間~10時間程度の内容です。
4.修了試験
スクリーニング2日目の受講終了後に修了試験が実施されます。試験は、4肢択一式・全20問の試験です。14問以上正解(合格70%以上)で合格となります。
5.登録講習修了者証明書の交付
修了試験合格後、有効期限が3年間の「登録講習修了証明書」が発行されます。
6.宅建試験の5点免除の申請
登録講習修了者証明書を受け取ったら、宅建試験の本試験に申し込みをする際に、5点免除の申請を行うことになります。
※1.登録講習は、毎年1月~5月頃に募集を受け付けています。これは、宅建試験が10月第3週日曜日に実施されるための逆算の日程です。宅建の本試験とは、日程がかなり違うので注意しましょう。