宅建士になるまでの手順を解説【最安費用は5万8500円!?】

宅建士になるにはどういう道のりなのでしょうか!?
また、費用ってどれくらいかかるのでしょうか!?

かおるちゃん 
かおるちゃん 

こういった疑問にお答えします。

宅建士になるまでの道のりは3ステップ

ここでは、宅建士になるまでの道のりについてお話していきます。宅建士になるためには、3つのステップを踏む必要があります。

  • 宅地建物取引士の試験合格
  • 宅地建物取引士の登録
  • 取引士証の交付

なお、宅建士は受験資格というものがありません。例えば、司法試験や税理士試験などは受験資格がある資格もあります。

宅地建物取引士の試験合格

宅地建物取引士になるためには、宅地建物取引士資格試験に合格しなければなりません。宅建試験は年に1回開催されます。令和2年のスケジュールとしては、下記の通りです。

令和2年度の宅建試験のスケジュール
  • 試験の公告:2020年(令和2年)6月5日(金)
  • 試験案内の配布:2020年(令和2年)7月1日(水)~7月31日(金)まで
  • 受験申込の受付:2020年(令和2年)7月1日(水)~7月31日(金)まで
  • 試験日:2020年(令和2年)10月18日(日)
  • 合格発表:2020年(令和2年)12月2日(水)

宅建試験に合格するには、まず宅建試験のスケジュールをしっかり把握することが必要です。宅建試験は、年に1度しかありません。期限内に受験の申し込みがされないと受験することが出来ません。いくら勉強しても、翌年まで受験できないということになってしまいます。しっかりとスケジュールを確認しておきましょう。

【注意】宅地建物取引士試験を受けられない人として、不正受験をした人、または受験しようとした人は、最長3年間、新たに受験することが禁止されることがあります。

宅地建物取引士の登録

宅地建物取引士試験に合格すると宅地建物取引士としての登録が必要となります。

宅地建物取引士の登録

宅地建物取引士試験に合格した方は、次の3つのうち、いずれか1つに該当する方が登録することができます。

  • 宅地建物取引業の実務(一般管理部門は除く)の経験が2年以上あるもの
  • 国土交通大臣の登録を受けた宅地又は建物の取引に関する実務についての講習(以下「登録実務講習」)を修了したもの
  • 国、地方公共団体又はこれらの出資により設立された法人において宅地又は建物の取得又は処分の業務に従事した期間が通算して2年以上あるもの

登録実務講習は、宅建試験に合格した方で実務経験が2年に満たない方が、この講習をを修了することによって、2年以上の実務経験を有するものと同等以上の能力を有するものと認められ、資格登録の要件を満たすことができます。

登録実務講習では、1ヶ月ほどの通信講座と2日間のスクリーニングが実施され、スクリーニングの最終日に修了試験があります。修了試験で合格すると修了証が交付されます。登録実務講習は、めんどくさいと感じるかもしれませんが、宅建試験合格だけでは主任士になることが出来ませんので、作業だと思って淡々とこなしていきましょう。

晴れて登録することができます。登録は、試験を受けた都道府県の知事に対して手続きを行います。

【注意】試験に合格しても、資格登録ができない人がいます。

①未成年者で成年者と同一の行為能力がない人(未成年者かつ未婚者のこと)

②成年被後見人、被保佐人、または破産者で復権を得ない人

③宅建業法違反、傷害罪や暴行罪といった暴力系犯罪、背任罪によって罰金刑以上の刑を受け、刑の執行から5年を経過していない人

④その他の犯罪であっても禁固以上の刑を受け、刑の執行を終わり、または執行を受けるこことがなくなった日から5年を経過していないもの

宅地建物取引士の取引士証交付

宅建士の登録が完了したら、宅地建物取引士証の交付をしましょう。これでやっと宅建士となります。なお、宅地建物取引士証には交付条件があります。条件は、宅建試験に合格して1年以内であることです。1年以上経過している場合は、6か月以内に法定講習を受けていればOKです。

宅建士になるまでいくらかかるか?

宅建士になるまでにいくらかかるのでしょうか?これから宅建を勉強して資格取得しようと考えている方は、どれくらいの費用がかかるかということは重要な話です。費用を把握したうえで、蓄えておきましょう。

宅地建物取引士試験にかかる費用

宅建士試験にかかる費用
  • 学習費用:10,000円~150,000円(独学・通信・通学で異なる)
  • 受験料:7,000円

学習費用は、独学・通信講座・通学講座によって異なります。独学だとテキストと過去問を購入すれば足りますので、10,000円から可能です。通信講座は、20,000円~70,000円程度、通学講座は100,000円~150,000円程度となります。

宅建試験受験料は、7000円がかかります。

宅地建物取引士の登録にかかる費用

宅地建物取引士の登録にかかる費用
  • 登録実務講習:20,000円程度
  • 登録料:37,000円
  • 法定講習:12,000円

実務経験がない場合、登録実務講習を受ける必要がありますが、その費用は20,000円程度かかります。宅建士の登録には37,000円の登録手数料がかかります。

なお、宅建試験に合格して1年以上経過している場合には、法定講習が必要となりますので、12,000円がかかります。

宅地建物取引士の取引士証交付にかかる費用

宅地建物取引士の取引士証交付にかかる費用
  • 取引士証交付:4,500円

宅建士証の交付申請に4,500円の手数料がかかります。

宅建士になるまでの最安費用

宅建士になるまでの最安費用
  • 学習費用:10,000円(独学)
  • 受験料:7,000円
  • 登録料:37,000円(実務経験があることが前提で登録料のみ)
  • 宅建士証交付:4,500円
  • 合計:58,500円

宅建士になるまでの最安費用は、約58,500円でした。通常は、通信もしくは通学で資格取得の勉強をすると100,000円、登録実務講習20,000円も考慮しておくと、約160,000円前後が必要となってきます。よく把握したうえで、蓄えておきましょう。