最近よく聞くパワーカップルとは?

パワーカップルとは?

パワーカップルの定義

最近はパワーカップルという言葉をよく聞くようになりました。パワーカップルとはどういう意味でしょうか。パワーカップルとは、高収入を得ている共働きの夫婦のことをいいます。

パワ―カップルが注目されるのはその消費拡大が背景にあります。世帯にはダブル収入が入ってくるため、比較的高値の不動産の購入することもあります。2人が働いているため、家事代行やベビーシッターの利用など消費活動が拡大する傾向があります。

パワーカップルの世帯年収は?

一定程度の裁量権を持つ年収水準であることなどを考慮し、夫婦ともに年収700万円以上の世帯

第一生命研究所のレポート

夫の収入が600万円以上、妻の収入が400万円以上で、世帯年収が1,000万円以上の夫婦

三菱総合研究所のレポート

パワーカップルの決まった定義はありません。ただし、おおむね世帯年収で1000万円~2000万円程度で夫婦ともに働いている形をパワーカップルという呼び方をするケースが多そうです。

パワーカップルの職業

  1. 大企業勤務
  2. 公務員
  3. 医者
  4. 弁護士等のライセンサー

パワーカップルの職業はどうでしょうか。多いのは、「大企業勤務」「公務員」「医者」「弁護士等ライセンサー」などです。

夫婦ともに大企業勤務だと30代で十分パワーカップルに入ってくるでしょう。40代課長クラスになると世帯年数2000万のパワーカップルも少なくないと思います。公務員同志の夫婦もパワーカップルになりやすく、収入安定のパワーカップルとなるでしょう。また、お医者さんや弁護士などもパワーカップルは多いです。

パワーカップル世帯の割合

ニッセイ基礎研究所では、パワーカップルのデータを公開しています。2020年のデータによるとパワーカップルの世帯数は34万世帯、総世帯数の約0.62%ということです。

また、共働きの世帯数は1621万世帯と総世帯数の約30%程度であり、共働き世帯の2%がパワーカップルということです。

パワーカップルの末路!?

昨今、不動産価格が上昇しています。都内では7000万~9000万前後の新築マンション、新築戸建てが順調に売れています。誰が買っているのだろうか!?と思うほど売れています。この購入者層の多くはパワーカップルです。

日本は長期にわたって低金利が続いています。2022年~2023年で住宅ローンは変動金利0.3%~0.4%程度となっています。この低金利の時代だと、金融機関は年収の7倍~8倍程度まで融資承認することが多いです。つまり、世帯年収1000万のパワーカップルでも7000万~8000万の住宅ローンは組めてしまうのです。

さて、注意しなくてはいけないことがあります。その借り入れに余裕はありますでしょうか!?

  • 将来、子供が生まれて奥さんの収入が少なくなることは想定されていますか?
  • 将来、子供が生まれて奥さんが仕事を辞める可能性は想定されていますか?
  • 金利があがっても返済続けられますか?金利何%、月々いくらまでなら返済可能でしょうか?

こういったことをしっかり考えたうえでマイホーム購入は考えましょう。予期せぬ事態に陥って、任意売却しないといけないというケースは少なくありません。