もくじ
自動販売機設置を断られた!!
少し前の話になりますが、初めての不動産投資でアパートを購入した際に、自動販売機設置を試みました。約10社ほど声掛けした結果、全て断られました。本日は、その時の体験談をお話したいと思います。
自動販売機設置場所・設置スペース
自動販売機の設置場所としては、「私有地であること(公道にはみ出さない、側溝もダメ)」、「自動販売機が置けるスペースを確保できること」「自動販売機が安全に設置できること(傾斜地はダメ)」などがあります。
また、設置スペースとしては、以下のスペースサイズがあります。
- 42セクション(幅約138cm、奥行き約82cm)
- 30セクション(幅約116cm、奥行き約75cm)
- 20セクション(幅約100cm、奥行き約65cm)
- 16セクション(幅約87cm、奥行き約65cm)
- 人通りが少ない道路、行き止まり道路に接する土地
- 幹線道路に面して歩く人より、車の量が多い道路沿いの土地
- 電源(電気)が確保できない土地
自動販売機設置基準・条件
自動販売機の設置基準については、「自動販売機の据付基準」というものがあります。
適用範囲 この規格は,全質量が1 000kg以下(幅2 000mm以下,高さ2 200mm以下,奥行き1 000mm以下)の床置式の自動販売機を、地上のコンクリート面又はこれと同等以上の強度をもつ据付面に設置し,その脚部と据付面とを固定金具及びあと施工アンカーによって固定する場合の施工基準について規定する。
ようは、地震等による転倒防止を防ぐために、設置場所に応じた据付方法が定められているということです。具体的にどのように設置しているかは下記の通りです。
- コンクリート接地面にアンカー金具で固定
- コンクリートブロックを設置し固定
- 転倒防止板を設置し固定
自動販売機の報酬タイプ
続いて、自動販売機の報酬タイプについて見ていきましょう。自動販売機の報酬は、大別すると2つに分かれます。売上連動型と固定型です。
- 売上連動型:例えば売上の20%などです。売上に応じて報酬も連動するタイプで、売上が上がれば上がるほど報酬も増えるメリットがあります。しかし、売上が少ないと電気代はオーナーが負担するため、損をする可能性もある契約スタイルです。
- 固定型:例えば月額10万円などです。売上による変動はない、一定金額固定の契約スタイルです。メリットとしては安定した固定収入が見込めるということです。
報酬タイプは、「売上連動型」と「固定型」に大別されますが、固定+売上連動型というミックスのタイプもあります。
【体験】約10社に自動販売機設置を断られた!!
ここでは、私が初めてのアパートを購入しオーナーとなった時に、自動販売機設置を設置したいと思い、約10社ほどに自動販売機設置の問い合わせをしましたが全て断られました。その時の体験を共有したいと思います。
私が初めて購入したアパートは都内の商店街沿いに位置する物件でした。アパートの建物と前面道路の前には少しのスペースが空いていました。どれくらいのスペースかというと、16セクション(幅約87cm、奥行き約65cm)の自動販売機が置けるかどうかというスペースです。
問い合わせてみないと分からないと思い、ネットで調べて約10社に電話もしくはメールで自動販売機設置の相談をしました。問い合わせの段階で6~7社は断られました。グーグルマップで見たのか、「おそらくこのスペースだと設置ができません」「設置スペースが狭いのと、土地もやや傾斜地になっていて設置が難しい」「この物件の設置は難しいけど、他に設置できそうな不動産はお持ちでないでしょうか!?」等々の回答がきました。残りの数社は、現地を見たうえの返答で「現地を見ましたけど、少しスペースが足りない」「数十メートル先に酒屋さんがあり、そこにうちの自動販売機を置いているので、この場所にはおけない」などでした。
スペースの問題は、問い合わせ前から分かっていましたが、近隣に自社の自動販売機が設置してあっても断られるというのは想定していなかったので、勉強になりました。次他の物件で設置しようと心に決めました。
「自動販売機の仕組み」と「スマートコントラクト」
最後に自動販売機の仕組みについて、少し話をしたいと思います。自動販売機は、お金(通貨やカード、キャッシュレス)で対価を支払うことによって、自動で商品の購入を受けることができる機械です。乗車券や食券、ガチャガチャ、コインロッカーも自動販売機の一種になります。これが我々がよく目にする自動販売機ですね。
- スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で契約を自動的に執行する仕組みのことをいいます。
最近、スマートコントラクトという言葉を聞くようになりました。スマートコントラクトの考えの元となるのが自動販売機です。「対価を支払って商品を受取る」この契約を自動で行うためです。