建物内に高速道路が貫通!?

tkpゲートタワービルとは!?

tkpゲートタワービルとは?

tkpゲートタワービル(TKP Gate Tower Building)は、大阪市福島区にある16階建てのオフィスビルです。この物件が有名なのは、5階~7階部分を高速道路が貫通しているためです。

内部はどうなっているのでしょう。流石にエレベータで上がったわけではありませんが、建物内からは見れないでしょうから、次に機会があれば車で高速道路を走ってみたいと思います。

tkpゲートタワービルの行き方

TKPガーデンシティ梅田公式HPより
  • JR大阪環状線 福島駅 出口から 徒歩3分
  • 大阪メトロ御堂筋線 梅田駅 南改札出口から 徒歩13分
  • 大阪メトロ四つ橋線 西梅田駅 地下街6-2番出口から 徒歩2分
  • 阪神本線 福島駅 東出口から 徒歩3分
  • JR東西線 新福島駅 1号出口から 徒歩5分

tkpゲートタワービルのテナントに・・・

tkpゲートタワービルは、もともとゲートタワービルという名前でしたが、2008年12月からティーケーピーが賃借を開始し、TKPゲートタワーと変更されています。

物件は、tkpが貸会議室としています。肝心の5階~7階はどうなっているのでしょうか。5階~7階は入居者(テナント)が阪神高速道路となっています。

tkpゲートタワービル なぜ貫通しているのか!?

tkpゲートタワービル なぜ貫通しているのか!?

1983年。本物件の地主は建物老朽化により改築を試みます。しかし、この地に高速道路が通る予定となっていたため(都市計画)建築許可は当時おりなかったようです。地主は、阪神高速道路と交渉を重ね、ビルに高速道路を通すことで決着したというのが大まかな話です。

高速道路を通す場合、どうしても用地買収が絡んできます。地主側にも事情があるため、必ずしもうまく進むわけではありません。今回のように土地買収でなく区分地上権を設定する方が安上がりになるためwinwinだったことが伺えます。TKPゲートタワービルは日本で初めて立体道路制度を利用した建物です。

本件を少し違う角度で見た話が残っています。それが下記の「同和と銀行 三菱東京UFJ”汚れ役”の黒い回顧録」です。P160~P167に、地主と行政側ともにバックに付いた側からの目線のお話です。気になる方はご覧ください。

出典:「tkpゲートタワービルWIKI」「同和と銀行」より

tkpゲートタワービル 区分地上権とは!?

tkpゲートタワービルには、区分地上権が設定されているというお話をしましたが、区分地上権とはそもそも何でしょうか。確認してみましょう。

  • 区分地上権:区分地上権は他人の土地の地下や空間の一部に範囲を限定して工作物を所有するために設定された地上権をいいます。

よくみるのは、地下鉄ですが、高速道路のトンネルや送電線などを所有するために設定されます。tkpゲートタワービルはまさに区分地上権の典型的な例でしょう。