テールヘビーとは?
テールヘビーとは?
テールヘビーとは金融用語で、借入の最後で返済が多くなるという意味です。テールは尻尾、ヘビーは重たいという意味ですね。
この融資の特徴は、例えば10年度に物件を売却して借り入れを返済する前提の融資として使われることが多いです。
テールヘビーとバルーン返済の違い
テールヘビーとバルーン返済の違いはなんでしょういか。バルーン返済とテールヘビーと同じ意味で、最終回に残額金を多く支払うため、支払金額が最後に大きく膨らむため、「バルーン(風船)」に似ていることからそのように呼ばれています。
テールヘビーの具体例
テールヘビーの具体例を見てみましょう。法人向け融資で返済期間20年の計算で毎月の支払いを決定し、金銭消費貸借契約の期間は10年として、最終回にその時点での残金を一括で返済するケースがあります。
基本的には、売却して残金を返済するスキームのためにプロ向けの融資だと思います。出口戦略が明確になっているべきです。ちなみに実務上は10年後に一括返済とならずに新たに10年の融資期間延長する場合もあります。
テールヘビーのメリット・デメリット
- メリット:毎月の返済が少ない
- デメリット:最終返済が重たいので売却前提となるが、本当に売れるか!?
テールヘビーのメリットは返済を後ろ伸ばしにすることによって期間中の返済額が減らすことが出来るのがメリットです。デメリットとしては返済を後ろに伸ばしたことにより最終返済が重たく、基本的には売却前提の返済となります。そのため、本当に10年後にその金額で売却できるのかというリスクが伴います。