「トランプタワー」と「ティファニー本店」

「トランプタワー」と「ティファニー本店」

トランプタワーとは?

トランプタワーとは、アメリカ前大統領ドナルド・トランプ氏が所有するビルです。トランプタワー(Trump Tower)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区ミッドタウン5番街に建つ58階建ての超高層ビルです。

ちなみに58階建てビルの最上階は、68階になります。これは、13などの縁起のよくは番号のフロアは存在しないため、このような階数となっています。

「トランプタワー」と「ティファニー本店」の位置について

トランプタワーとティファニー本店はニューヨークマンハッタンに位置します。上記の地図でわかるように隣接地です。

ティファニー本店は、五番街と五十七番通りの角にあります。トランプタワーは、五番街に面しています。

五番街から見たトランプタワーは超高層ビル、五十七番通りから見たティファニー本店は低層ビルとなっています。

ティファニー本店が低層建物しか建てられない理由

ティファニー本店が低層建物しか建てられない理由は、ティファニー本店の空中権をトランプタワーに売却したためです。空中権とは聞きなれないかもしれませんが、「土地の上空の空間の一部を使用する権利」を空中権といいます。日本よりアメリカの方が頻繁に空中権の売買がされています。

トランプとウォルター・ホービング(Walter Hoving)の交渉

ウォルター・ホービング(Walter Hoving)氏は、当時のティファニーのオーナーです。トランプ氏は、ティファニーの空中権が欲しくて、直接ウォルター・ホービングに電話をかけ、会う約束を取ります。

交渉
  • トランプ氏「ティファニーの空中権を売ってほしい、空中権を売ってくれれば高層ビルを建てられなくなるのでお店が取り壊されることもないだろう、私に空中権があればティファニー側の壁面に美しいピクチャーウィンドーをつけることができる・・・」
  • ホービング氏:「よろしい。きみが言った価格で取引しよう。きみが約束どおりの素晴らしいビルを建てることを期待するよ。私もそれを自慢にしたいからね」

その後、ホービング氏は奥様とひと月ほど旅行に出てしまいます。トランプ氏は心配でしたが、ホービング氏は握手したのだから取引をしたんだよと言います。そして、ホービング氏が旅行から帰ってきて取引に関する話し合いがありました。案の定、ティファニー側の重役2人が取引から手をひくように話をしはじめたのです。しかし、ホービング氏は、「私は1ヶ月以上前にこの青年と握手を交している。私が取引すると言った以上、取引は成立だ。」と押しきったようです。

紳士ですね。不動産取引でなかなかこういった方には巡り合わないですね。

出典:トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ

トランプタワーに関連する書籍

トランプ自伝 不動産王にビジネスを学ぶ

バブルの王様 森下安道 日本を操った地下金融

トランプタワー58階建ての56階部分の3部屋ワンフロア―を買い占めた森下氏の話が「バブルの王様」で出てきます。ニューヨークに絵の買い付けに行くのに便利だったという理由でトランプタワーを購入。トランプタワーは建物のデザインを気に入っていたようですが、天井の高さが低いと言った話もあります。