【合格者が話す】鑑定士の勉強で失敗した5つのこと

鑑定士の勉強で失敗した5つのこと

鑑定士試験は、長く険しいものです。勉強し始めでは気づかなかったこと、試験後に振り返ってみるとこうした方がよかったと感じることは多いでしょう。そこで、私が鑑定士の勉強で失敗した、もっとこうしておけばよかったと感じる5つについて、本日はお話させて頂きます。

講義で黒板を写すのは二の次

講義は、先生の話を聞くのが第一です。私は、黒板を写すことが第一でした。これは、授業を聞いた後、復習する際にノートをとっていないと講義内容がわからないとなりそうだったからです。

しかし、ある時に気づきました。同じクラスで成績がよく、先生にいつも質問している方が、黒板を携帯の写メで撮っていたのです。彼と私の差は、ここにありました。私は講義で黒板を写し後で復習しよう。彼は講義は先生の話を理解し、黒板は写メでとっておこう。

ノートは黒板を消す前のタイミングで携帯のカメラで撮ればいいわけです。重要なのは、授業中に先生の話を理解することです。

暗記は、暗唱がベスト

不動産鑑定士試験は、暗記が多いです。暗記の仕方は人それぞれですが、私は暗記は暗唱がベストだと思っています。

私は、鑑定理論の暗記は色々と試してみました。例えば、ノートに書く。これは暗記の定着率は高いのですが、時間がかかりすぎます。次に、鑑定評価基準のテープをヒアリングで耳から覚えようとしました。移動中や寝ている時も鑑定評価基準を流していましたが、残念ながら暗記の定着率はかなり低かったです。最後に暗唱です。覚えたいフレーズを口に出して読んでいくということが最も効果的でした。

なお、暗唱のいい点は暗記の定着率だけではありません。例えば、移動中のスキマ時間で暗唱ができます。ノートに書くよりも手軽に暗記の時間を取れることもプラスです。

また、暗唱と同じような話で、私は講義を受けたあと、理解が低かった教科はビデオで講義を2重で受けていました。先生が違うことから講義を違う角度から聞けるということもプラスであった。あとから気づいたことですが、2回転目のビデオ講義は倍速で見るべきだと思いました。いくら理解が低かったからと言って、何も頭に入っていないわけではない。時間を有効に使いかつ大事なところはビデオ講義であれば巻き戻しもできるからである。

消せるマーカーを使う

鑑定士の勉強を始めた時、通常のマーカーを使っていました。最初は、何も感じず問題もなく重要なところにマーカーをしていました。しかし、途中で気づいたのです。重要だと感じる点は、勉強の進み具合によって異なるのです。つまり、1回目講義で聞いた時と2回目ビデオ講義聞いた時、3回目の復習で重要と感じる箇所が違うのです。

こうなってくると基本テキストは、マーカーだらけになってしまいます。これを回避するには、マーカーを使うときには消せるマーカーを使うということです。意外とポイントだと思います。

試験慣れのための論文式試験

私は、勉強1年目に短答式試験に合格し、2年目に論文式試験に合格しました。そして、1年目は短答式試験に合格するためにだけ勉強していたため、鑑定理論と行政法規しか勉強していませんでした。つまり、民法、会計、経済学は全く勉強していなかったということです。

そんな中で、1年目に論文式試験に行くかどうかで悩みました。論文式試験は3日間ですから、行かなければ3日間勉強できるわけです。ただし、行けば会場の雰囲気、試験中の空気間、試験の流れなどが実体験できるわけです。

結果、私は論文式試験に行きました。どうだったかというと、控えめに言っても暇で死にそうでした。なんせ問題の意味さえわからないものでしたから。後から考えるとベストなのは、1日目だけ体験で行くというのも悪くなかったと思います。なんといっても講義すら受けていない教科の論文式試験を受けているストレスもあったわけです。人によって考え方が違うので一概には言えませんが、よく考えて選択すべきです。

学生時代勉強しておいた方がいい

最後に学生時代にもっと勉強しておいた方がよかったということです。これは取り戻せないことなので、仕方ありません。しかし、学生受験生の方がいれば、是非大学での講義も真面目に受けておくべきです。

なぜなら、私は経済学部にいたのに、鑑定士試験において経済学が最も苦手という状況でした。鑑定士試験に受かったからいいものの、親に申し訳なく感じました。学生の皆さんは是非ちゃんと勉強しておきましょう。