地番がない土地はあるのか?

地番がない土地って? 

通常、土地には地番が付されています。しかし、水路や道路などには、原則的に地番が付されていません。これは、明治時代に公図を作った目的が課税(地租)であったため、課税の対象となる私有地には地番を付けていきましたが、課税対象とならない公共用の水路や道路には地番を付さないでいました。公図上、道路は赤く色を塗って、水路は青く塗るというだけでした。そのため、現在では、青線(あおせん)赤線(あかせん)と呼ばれています。

里道(りどう)、赤線(あかせん)、赤道(あかみち) 

里道とは、「里の道」という文字のとおり、公図が作成された明治時代に道として利用されていた土地です。昔は公図で赤く塗られていたことから赤線(あかせん)、赤道(あかみち)とも呼ばれています。赤線が一番使われている印象があります。

現在、法務局で公図を取得すると「道」と表示されています。

水路(すいろ)、青線(あおせん)

公図が作成された明治時代に河川、水路となっていた土地です。昔は公図で青く塗られていたことから青線(あおせん)とも呼ばれています。

現在、法務局で公図を取得すると「水」と表示されています。

これらの赤線、青線は、公図が作成された当初は道路や水路でしたが、現在もその道路や水路が存在しているとは限りません。例えば、現在は存在していないのに公図上残っているということもあります。現在使われていないものは、国が管理していますが売り払いをしてくれます。