ポスクロって何!?
ポスクロとは、ポストクロージングの略です。ポストクロージング(Post-Closing)とは、不動産取引のクロージング(決済)完了後に実施される手続きを指します。不動産の売買契約では、クロージングをもって所有権の移転や資金の授受が正式に完了しますが、その後も重要な作業が必要になる場合があります。
ポストクロージングの具体例
- 境界確定をポスクロにするケース
- 越境の覚書をポスクロにするケース
- 私道の掘削承諾取得をポスクロにするケース
- 賃借人の立ち退きをポスクロにするケース
上記は、代表的なポスクロの例になります。そもそもなぜポスクロが生じるのでしょうか。本来は、決済引渡時までに境界確認書を取得したり、越境の覚書を取得したり、賃借人の立ち退きが完了してから決済引渡を受けるのが一般的です。
ポスクロが生じるのは、例えば、売主が上場会社で決算期までに売り上げをたてたいために、仕方なくポスクロとする。買主が使う金融機関がどうしても今期3月までに融資実行したいのでポスクロにするなど、これも具体例をあげるといくつもあります。また、ポスクロ時には代金の一部を留保することが多いでしょう。
- 契約時手付金:5000万円
- 売買代金:10億
- 決済引渡時:9億円
- ポスクロ事項完了時(残金留保):5000万円
ポストクロージングの注意点
- 残金留保はいくらにするか
- ポスクロ事項が完結しなかった場合はどうするか
- 領収書・覚書の用意