健康で文化的な住生活を送るのに必要不可欠な広さは【25㎡】

国土交通省の住生活基本計画とは!?

住生活基本計画における「水準」について

国土交通省は、住生活基本計画における水準を公表しています。居住性能として、耐震性・防火性・防犯性・室内空気環境・断熱性・採光・遮音性等があります。また、居住面積水準で、最低居住面積水準として世帯数に応じて、健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な住宅の面積に関する水準が設定されています。この広さについては次で見ていきます。

【最低居住面積水準】健康で文化的な住生活を送るのに必要不可欠な広さは?

  • 単身:25㎡
  • 2人世帯:30㎡
  • 3人世帯:35㎡
  • 4人世帯:40㎡

健康で文化的な住生活を送るのに必要不可欠な広さは、単身で25㎡とされています。なお、2人世帯で30㎡、3人世帯で40㎡、4人世帯で50㎡となっています。

都内のワンルームは、20㎡前後が最も多いでしょう、また中には15㎡前後の狭い間取りも見られます。単身で25㎡だとそれなりにゆとりのある間取りと感じるのは私だけでしょうか。ただ、ここでいう「健康で文化的な住生活を送る」ということであれば25㎡というのは理解できますね。

例えば、不動産投資家という立場からみると、この面積を確保したいと考え方もあるでしょう。日本の人口も減少がはじまっている昨今ではエリアによって賃貸も二極化が進んでいます。勝ち組に入るためにはお部屋の面積も差別化が必要でしょう。

【誘導居住面積水準】豊かな住生活の実現として必要な広さは?

  • 都市居住型誘導居住面積水準:単身者40㎡、2人世帯:55㎡、3人世帯:75㎡、4人世帯:90㎡
  • 一般形誘導居住面積水準:単身者55㎡、2人世帯:75㎡、3人世帯:100㎡、4人世帯:125㎡

もう1つ。誘導居住面積水準というのも定められています。豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積に関する水準です。都市居住型と一般形の二つがあります。