もくじ
買取保証とは?メリットと落とし穴
正直不動産では、不動産業界の歪みや不動産取引の怖い点を解説していると思います。そんな不動産の注意点・問題点について解説していきます。今回は、正直不動産の15巻で出てくる買取保証についてです。
不動産を売却する際、「買取保証付き仲介サービス」を提供する会社が増えてきています。魅力的な制度に見えますが、注意すべきポイントも存在します。
この記事では「不動産会社の買取保証」の仕組みから注意点まで、わかりやすく解説します。
目次:買取保証とは?
- 買取保証とは?仕組みを解説
- 買取保証のメリット
- 買取保証の注意点・デメリット
- トラブル事例と回避策
- 買取保証を利用すべきケースとは?
買取保証とは?仕組みを解説
買取保証とは、不動産を一定期間内に売却できなかった場合、不動産会社があらかじめ提示した価格で買い取ってくれるサービスです。
一般的には「仲介+保証付き」という形で提供されます。
例: 3ヶ月以内に売れなければ、3,000万円で買取保証 — といった内容。
買取保証のメリット
売れ残りリスクがない
期間内に売却できなくても、確実に処分できる安心感があります。
住み替え計画が立てやすい
買い先行でも安心して新居購入が進められます。
資金計画が明確になる
下限価格がわかるため、住宅ローンや資金繰りの計画が立てやすくなります。
買取保証の注意点・デメリット
- 実際の買取価格は「市場価格よりかなり低い」:保証価格は相場より2〜3割下回ることが多く、損をする可能性があります。
- 条件が厳しいケースがある:築年数・エリア・状態などによっては対象外になることもあります。
- 売却活動が「形だけ」になる恐れ:一部業者では、買取前提で売却活動が消極的になる例もあります。
- 違約金・手数料に注意:保証契約後のキャンセルに高額な違約金が発生することもあります。
トラブル事例と回避策
トラブル内容 | 回避策 |
表示価格と買取価格が異なる | 書面契約前に明細を確認する |
仲介活動が形骸化 | 専任媒介かつ活動報告の義務を確認する |
保証条件に後出し制限があった | 事前に約款や細則を読む |
買取保証を利用すべきケースとは?
- 転勤・住み替えなど期限が明確な場合
- 売却後すぐに資金が必要な場合
- 資産整理で確実に手放したい場合
まとめ:信頼できる不動産の選定
買取保証は便利なサービスですが、 条件の確認 と 信頼できる不動産会社の選定 が非常に重要です。
おすすめ対策:
- 契約内容は必ず書面で確認
- 他社と比較し、実績ある仲介会社を選ぶ
- 「宅建業免許番号」や「口コミ」もチェック